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剣道人バッチ(剣道人記章)

前回は少し重苦しい内容でしたが、剣道雑記6回目となる今回は「剣道人バッチ」ついて書いてみようと思います。


先ずは、下の写真をご覧ください。


剣道人バッチ


これが、剣道人バッチです。昔、全日本剣道連盟では「会員章」と呼ばれていた時期もありました。


剣道をやっている方であれば、“あっ!見たことがある”という人は、結構多いのではないでしょうか。最近では、全国規模の大会で審判員が多く着用しているのを目にします。


そのように書くと“なーんだ!高段者の先生が着けるバッチかぁ!”と思われそうですが、そうではありません。そのことは、最後に書きますので、引き続きお付き合いください。


このバッチの図案は、全日本剣道連盟が発足(昭和27年10月)後まもなく作られ、赤色の部分が「智」、青色の部分が「仁」、白色の部分が「勇」をそれぞれ表し、「智仁勇」を一体とした姿、すなわち剣道精神の柱となるものを象徴したと言われています。


「智仁勇」とは、何が正しいかを判断する知恵「智」、相手の立場になって物事を考える慈愛の心「仁」、恐怖や不安を乗り越える勇気「勇」、この智・仁・勇が渾然一体となったものです。


先ほども書きましたが、全剣連発足当時からあったこの図案は、連盟旗をはじめ色々なもの活用されていましたが、平成6年に強力なライバルの出現により徐々に主役の座が交代して行くことになります。次の主役は下の写真にある「全剣連シンボル・マーク」です。


全剣連マーク


全剣連シンボル・マークについては、月刊「剣窓」2009年8月号の武安義光会長「まど」-全剣連マークの由来-に詳しく書かれていますので、全文をそのまま引用させていただきました。


 15年前の平成6年に制定された全剣連マークですが、新しいマークを作ろうとする構想は、平成4年の全剣連設立40周年の行事を検討している際に生まれたと思います。その後検討を経て平成6年に実現したものです。

 すでに表彰状、段位・称号の証書に利用され、また連盟旗、女子剣道選手権者への優勝旗、称号バッジなどに公式のマークとして使用されて、お馴染みになっています。(中略)

 その由来をここで思い出すのも意義があろうと、当時の「剣窓」により説明しておきます。

 まず基本図案は当時文化庁に居られ正倉院御物に詳しい柳雄太郎氏(元東大剣道部主将)に提案頂き、製作側の造幣庁工芸指導員、辻尭介氏と打ち合わせを重ねて実現したものです。

 ■耳部は三種の神器の一つである八咫(やた)の鏡がモデルです。
 ■内置部の竜は、正倉院御物の一つである白銅八角鏡に描かれている双竜がモデルです。
 ■刀剣は仙台・伊達家伝来の衛府太刀がモデル。
 ■中央の剣という文字は、正倉院御物として、聖武天皇の御物を献上する際の目録に記された文字をモデルにしています。

 以上平成6年11月号の「剣窓」の記事を再録しました。


個人的には、発足当初からある「智仁勇」の図案は、赤・青・白の3色で表さなければ意味が伝わらないという短所があり、表彰状・顕彰状や昇段審査の証書および各種大会の優勝旗などには適さなかったことが、主役交代に繋がったのではないかと想像しています。


平成6年以降、いったんは姿を消しかけた「智仁勇」の図案ですが、「称号・段位審査規則」が全面的に見直され、施行された平成12年に思わね転換期を向えました。皆さんもご承知のとおり、この新規則が施行され、六段以上の段位審査会では学科審査が姿を消し、代わりに錬士は論文、教士は筆記試験を行うようになり、称号の位置づけが見直されました。その時、称号取得者に着けていただく目的で「称号バッチ」という全剣連シンボルマークを図案としたバッチが作成されました。それ以外に称号・段位にはまったく関係なく、全剣道人に着けていただきたいとの目的で、「智人勇」の図案を使ったバッチが復活し、名称を「剣道人バッチ」としたのです。


この「剣道人バッチ」が高段者の先生が着けるバッチではないという意味がお分かりいただけたでしょうか?
だからと言って私が“皆さん剣道人バッチを着けましょう!”と薦めている訳でもなんでもありませんよ。ただ、バッチを着ける着けないに関わらず、私も含め剣道人は「智仁勇」のバッチをいつも胸に着けている心持ちでいたいものだという気持ち書かせていただきました。


第6回「剣道雑記」は、この辺で終了させていただきます。


お読みいただき、ありがとうございました。

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